2021.10.19
日時:2021年9月30日(木曜日) 18時〜19時
場所:WEB会議(ZOOM)
参加団体・企業: 26団体
参加人数: 32人
一般社団法人 日本福祉協議機構 星野・若田、第6回おたがいさま会議とよたで、麦ストロープロジェクトについてお話いただいた、長澤幸祐氏を訪問し、大多賀町の互いの森プロジェクトとコラボレーションができないか、お話をさせていただきました。
一般社団法人日本福祉協議機構 濱野剣
互いの森プロジェクトは私たち日本福祉協議機構が中心として行っている、障がい児・者、高齢者福祉と中山間地域が、共存共栄し互いに支えあえるまちを作りたいという考えから発足しました。私たちは名古屋市を中心にサービスを展開しておりますが、豊田市でも展開しており、豊田市はとても自然が豊かでこの自然を守っていきたいという気持ちがありました。
福祉の観点からお話しますと、発達障がいや精神障がいのある方は都会の閉そく感やスピード感に強くストレスを感じ、社会に馴染めない方が多くいます。そうした方に対して、自然の中でスローで自分のペースにあった仕事をしてもらうことでそのストレスから解放され自分らしく生きることを目指しています。また、障がい者はまだまだ地域の人たちとの接点が少なく、社会での理解が進まないという現状があります、私たちはグランピング施設やマス釣り場など誰もが楽しめるような施設を作り、そこで接客や管理など共に働き楽しめるような環境を作り、接点を作っていきたいです。
就労継続支援B型事業所としてやっていきたいと考えていますが、そこで働く障がい者の方々には愛知県の最低賃金以上の時給(955円)を目指し、自立を促すこともやっていきたいです。
循環型共生社会
・農業(体験型農業 米、野菜、キノコ類を有機栽培中)
・漁業(マス、イワナ養殖)
・自然エネルギー
・鳥獣被害(スタッフ狩猟免許取得済、地元猟友会と連携)
・獣肉フードロス(ジビエレストラン、ジビエカフェにて提供)
・企業内鬱の方々の療養
・林業(間伐材再利用)
中山間地域の課題
・中山間地再生
・過疎化
・労働力不足(山林保安、草刈等地域整備・耕作放棄地)
・雇用の創出による移住促進
・高齢独居(今後のつながりの中でお手伝いしていく)
こうした課題に対して私たちが解決していきたいと感じたことが、この互いの森プロジェクトを立ち上げた経緯となります。
一般社団法人日本福祉協議機構 若田友樹
草刈り
・2020年11月、12月、2021年6月、8月、9月と計5回草刈りのお手 伝いをさせてもらいました。 ・草刈りには就労継続支援B型事業所アペロ・ヒューレの利用者さんも参加し、参加したし利用者さんからは「楽しかった、また行きたい。」と、とても好評でした。 ・草刈り後、町民の方々に我々のプロジェクトの趣旨を説明させていただき、おかげさまで多くの方々にご理解をいただくことができました。
稲作
・3枚で合計3反8畝ある田んぼのうち、今年はそのうち1枚の1反1畝の田んぼに苗を植えました。 ・苗の品種は「にこまる」という品種のものを使用しました。 ・6月20日(日)に弊社の関係者方々と就労継続支援B型事業所ア ペロ・ヒューレの利用者さん、三河の山里コミュニティーパワーの皆さまで田植えを行いました。今回は手植えを行いました。 ・皆さん慣れない動きに戸惑うこともありましたが、大自然の中、泥の感触や自分たちで米を作ることの大変さを感じながら、よい汗をかくことができました。 ・田植えが完了4~5日後にチェーン除草を行いました。パイプにチェーンを括り付け、ロープで引っ張り雑草の芽や種を浮かします。 ・鹿除けの為に胸の高さ位までの電柵を追加しましたが、一部食べられてしまいました。周りに雑木林が多く獣が近づきやすい環境であった為、夏の間は田んぼ周辺の草刈りを行いました。 ・9月中旬より穂が出始めました。稲刈りは10月の下旬になりそうです。
椎茸原木栽培
・お借りする予定の山の麓にある旅館を南東に行ったあたりに椎茸の原木を200本、置かせてもらいました。 ・ホダ木の置き場まで車で入ることができず、夜8時過ぎまでかかりました。 ・栽培・販売だけでなく、グランピング施設の利用者がキノコ狩りを楽しめるように、マイタケ、シメジ、エノキ等、他のキノコも原木栽培したいと思います。
地区の人たちと接点を持つ切っ掛けはどのようにしたのでしょうか。
先にお伝えした我々の考えや思いを三河の山里コミュニティパワーの萩原様にお話ししたところ代表を務められている足助病院の早川名誉委員長が大多賀町の方々を紹介してくださったことで、草刈りのお手伝いが始まりました。
このプロジェクトに地域の企業で参加してもらえると嬉しい業種はあるのか。
障がい者が仕事に関わったり多くの人に来てもらいたいので、安全な環境整備をしていきたい。土木・建築業の方などからアドバイスをいただきたい。
自然豊かな大多賀町に興味を持つことができた。何かしらの形で関わってみたいと思った。
会社や団体が研修など定期的に参加し、自然の中でリフレッシュしながら、地域の役に立つことができるのではないか。
10月21日(木) 18時~19時
タイトル:豊田の課題解決を進める働き方?半農半×に関して
スピーカー:鈴木聖人氏(一般社団法人豊田青年会議所)
中山間地域の抱える問題と、障がい者福祉の問題を共に解決していけるよう、より多くの人に興味を持って参加していただきたいと思っていましたので、このプロジェクトについてお話することができてよかったと思います。弊社に関わる名古屋の虫も触れない子供たち・新入社員が大多賀町でキャンプをすることによって大きな変化が生まれました。意見の中にもありましたが、企業研修などにも活用していただきたいと思います。
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