2022.01.27
日時:2021年1月27日(木曜日) 18時〜19時
場所:WEB会議(ZOOM)
参加団体・企業: 20団体
参加人数: 26人
無し
豊田市環境学習施設eco-T 事務局長 原田 栄 氏
1 階の展示室には親子さんが良く来ています。2 階の多目的室は定員200 人ですが、毎年市内の小学校75校中、70校近くの4年生がECOT の工場見学に来ています。3 階の調理室は現在コロナの影響で一般には貸し出していません。小さい多目的室は登録団体が自由
に使っています。環境に関して使えるといいが、今現在はヨガ、裁縫など色んな団体が使っています。
ECOT はゴミ減量、省エネ、地球温暖化防止を学ぶ施設です。現在70名が登録しているインタープリターが、「人を介して気づきを行動に結びつける」取り組みをしています。工場案内、展示室案内、学校出前授業を行い、分別、ごみ削減等を進めています。自治区の環境部会や子供会も見学しています。「スーパーECOT」では買い物を通じ地球温暖化を学びます。そのほか、環境に関する紙芝居、海外技能実習生の見学、研修もしています。交流館
のふれあい祭りなど、様々な催しにも参加しています。出前授業は4 年生に限らず、小学校低学年、高学年、最近ではSDG’S で中学校にもしています。ボランティア(=インタープリター)でワーキンググループを作って、手芸、調理、ゲーム、科学実験など色んな事をやっています。年に1 回ECOT フェスタを開催しています。
以前はトヨタEX 会が家族の方にイベントを開いていました。現在、コロナの影響で来ていただくのは難しいですが、講演会など広げられたらいいと思います。
ECOT は設立16年目。新しいボランティアが毎年5,6人来ていますが心細いです。
また、高齢化しており、新しいボランティアをどうやって募集するか、今のボランティアのモチベーションどうやって上げていくかを考えています。
企業とのコラボや、企画でやってみたいことはありますか?
→以前はスタバに行って夜の電気を消して省エネイベントをしたり、2,3年前は羽毛布団を回収したりのコラボがありました。今は地域の積み木、工作が出来るような団体がECOTに来て講座をしてくれます。
障がい児を支援する放課後デイサービスで見学に行きました。ボランティアの活動内容を教えてください。また、障がい者(大人)の支援もしているので、障がい者が関われる活動はありますか?
→1F展示室の受付、案内、工場案内をしています。午前中に2 人、午後に2 人のボランティアが来館者に付いて案内しています。小学4 年生、一般見学はボランティアを都度募集して4~6人が付いて工場見学しています。案内に慣れて意欲のある人は、学校で出前授業をしています。
200 名入る多目的室はどういった催しをしていますか?平日はどうですか?
→現在は100名に減らしています。個人には貸し出さず、一般の団体見学、小学4年の見学、講座でも使います。最近はそこで映画も上映しています。大きい学校は100 名くらいくるので、一杯になります。
コロナが明けて200 名収容となったら、JCが借りて、子供を呼ぶイベントも可能ですか?
→登録して、部屋が空いていれば使えます。
ボランティアだけでやっていくには難しかったのでは?どのようにやっていましたか?
→ECOT は市の委託を受けてNPO法人が運営しています。最初は中部リサイクルが核となってECOT を形成しました。当初のボランティアが積極的に熱心にやっていました。そんな方がどんどん引っ張っていきました。
環境問題は大きな課題と思います。ただ興味は持っても中々ボランティアとして取り組むのは難しいと思います。募集しても来てくれない状況も多いと思うので、何か違う目的、課題をコミュニティーで作れば、ボランティアも来るのではという意見がありました。
→例年この時期に募集、育成をしているが、午後からの育成講座では年配の人しか集まりません。そこで今年度は、午前10時に講座をしたところ、若いお母さん方が何人か参加しました。
中々興味を持つ人が少ない分野で、興味を持って取り組む人は難しく、何か引き付けるものあればもっと増えるのではないかと思いました。
→若いお母さんの子供が、年配ボランティアの孫が4年生になるとECOT に訪れるので、自分が案内している姿をみせられれば良いなとの思いで参加する状況もあります。
小学4 年生の「教え子」がブーメランの様に戻るサイクルはありますか?
→中学校の出前授業で「昔ECOT に来てくれたよね」という話をしても、覚えている人は少ないです。来館者は小学生、小さな子連れ、年配が多く、中学、高校、父親には広まっていません。戻ってくる仕組みがあるといいです。
提案ですが、小学校の(ECOT)教育の延⾧線で、より深堀したサークルや部活でしっかり学んだり、放課後の活動ができると、そこにECOT が加わることができるのでは?この地域ではSDG、カーボンニュートラルの動きが盛んなので、CO2削減に向けた動きとして子供たちも今後学んでいくという形で、教育の一環に入るとより戻って来やすい人たちが増えます。それらをうまく取り入れて、若い人たちが先導しやすいテーマがあると走りやすいのでは?
→出前授業で学校に出向いていますが、これだけだと1 回切りで終わります。最近の学校は、段ボールコンポスト(杉山さん担当)に非常に興味を持つクラスが多いです。生ごみを入れて堆肥に戻す仕組みがあると学校で継続的に教え広げていけると思います。
ボランティアに積極的に関わるには時間が必要です。最近の若者は単位がもらえる等の理由でボランティアをやろうという意識になります。そういったところが落とし込みに入ってくると上手く授業と絡められるのではないでしょうか。つまり教育とのコラボです。
→原田さんとコラボしたい企業さんがあれば、そういった話も今していただいてもいいですよ。
段ボールコンポストに使うもみ殻燻炭を、障がいの事業所の皆さんが焼いて、売り上げを工賃にするという展開をP-BASE で仕掛けています。まだまだ少ないが、出来た堆肥が戻ってくる仕組みをECOT が始めつつあるそうなので、花を(堆肥で)いっぱいにしようとか、会社の一角に堆肥を使っていこうとか、そういった次の展開にボラさんが興味を持つと、一緒に取り組めるのかなと思います。こちらのグループでしゃべっていたのが、ゴキブリ団子とか廃油石鹸とか昭和っぽいものがあったけど、最近は見せ方を変えて、若いお母さん方とアイデア出して、若い人にウケるものを作っていくとボランティアも「やってみたい」と集まって来やすくなると思いながらしゃべっていました。
→1月からコンポストの材料が値上がりしました。福岡から購入しており、講座に使うのはそれが指定だが、1400 円から1800 円以上します。講座ではなくて売る分には地元材を使っていいので、うちの担当の方も、おがくずとか、コーヒー豆の殻を使ってできないか、とか、なるべく安くした段ボールコンポストを売って堆肥にして循環できないかという取り組みもしています。
皆さんからいろいろな意見を頂けて有難うございます。皆さんと協力して講座なり色んな
仕組みで市民の皆様に広げられたらいいと思います。今後ともよろしくお願いします。今日は本当に有難うございました。
新着記事
会議レポート